「宝の箱?」
 昔々、流れついたと言われている「宝の箱」。頑丈な上、鍵が掛かっていて、誰も開けたことがない。中に何が入っているのかは分からないが、いつの頃からか、中には宝物が入っていると言い伝えられるようになった。何人もが宝めあてに開けようと試みたが、その者に災いが起こり、まだ開けた者はいない。いつしか、「呪い箱」とも言われるようになり、今は近づく者さえいない。
 一説によると、箱が流れついた時、箱の鍵はついたまま流れついたらしい。しかし何者かが何かの理由でこの鍵をまりおす島のどこかに隠したらしい。ただ、箱は、鍵を挿しただけでは開かないともいわれている。

白髪の老婆:『…そこの人、この箱に近づいてはならん。この箱は、聖なる鍵を持つ者のみ、近づくことが出来る。…偽りの鍵にだまされるでないぞ、…命を落とすでな…』
『聖なる鍵は、金色に輝く……×○×に…。』
白髪の老婆は去っていった。
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